4.4. GCM から FCM への移行

4.4.1. プロジェクトの移行

また、実装変更を行う前に、Firebase コンソールにアクセスし、旧 Google プロジェクトを Firebase プロジェクトにインポートしておく 必要があります。インポートした場合、「API(GCM)キー」は変更されずそのまま「サーバーキー」に移行されます。

詳細は APIキーの取得手順 を参照してください。

4.4.2. 実装変更手順

GCM 3.0 を使用していたアプリを FCM に移行する際の実装変更手順は、 Migrate a GCM Client App for Android to Firebase Cloud Messaging に記載されていますので、こちらを参照してください。

手順の概要は以下のとおりです。

  • build.gradle の dependencies に記述するライブラリを変更する。
  • GCM で使用していた Permission をすべて削除する。
  • AndroidManifest から BroadcastReceiver の記述を削除する。
  • Registration 処理を削除する。
  • InstanceIDListenerService を移行する (AndroidManifest記述変更、FirebaseInstanceIdService への置き換え)
  • GcmListenerService を移行する (AndroidManifest の記述変更、FirebaseMessagingService への置き換え)

GCM 2.0 からの移行の場合は以下のような差異があります。

  • InstanceIDListenerService, GcmListenerService は GCM 2.0 以前には存在しない。
  • GCM 2.0 では独自に BroadcastReceiver と IntentService の実装が必要だったが、これは不要になるため削除する。
  • IntentService が行っていたメッセージ受信処理は FirebaseMessagingService に移行する。

4.4.3. モバイルバックエンド基盤固有の手順

Registration 処理と InstanceIDListenerService についてはモバイルバックエンド基盤固有の手順があります。

GCM では Registration を行うための処理を NbGcmPushInstallation.register() で行っていましたが、この処理は不要となりますので削除してください。

代わりに Registration ID の通知を受けて MBaaS サーバに通知する処理の追加が必要になります。 具体的には FirebaseInstanceIdService を継承したサービスの実装が新たに必要になります。

手順は Registration Token の受信・保存とモバイルバックエンド基盤サーバへの登録 を参照してください。