1. はじめに

本文書は、モバイルバックエンド基盤 Node-RED 利用手順書です。

1.1. Node-RED とは

Node-RED は IoT デバイスからのデータ収集・加工やオンラインサービスとの接続をサポートする開発用ツールです。

IBM がオープンソース(Apache License 2.0)として開発したツールであり、現在は NodeRedサイト[国外] , NodeRedサイト[国内] で情報が公開されています。当初は IoT 向けでしたが現在では Web アプリ開発等の幅広い用途で利用されています。

ブラウザ UI ベースで視覚的にパーツ(ノード)を組み合わせるようにして Web アプリを作成できます。 ノードと呼ばれるモジュールを組み合わせることで様々なオンラインサービス(Twitter, AWS, Microsoft Azure等)との連携もできます。

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Node-RED に様々な公開ノードを追加することで、モバイルバックエンド基盤と連携可能な他社製品・サービスを拡張できます。 主要なクラウドサービス、データベース、SNSのデータ連携の例として以下のようなものがあります。 Node-RED は用途に応じて、クラウド等のサーバサイドで動作させる場合や IoT 機器等のクライアントサイドで動作させる場合があります。

  • Twitter や Facebook のつぶやきを収集・加工してクラウド上に蓄積する( Web アプリ相当)
  • IoT デバイス(スマホセンサー等)の情報をクラウド上に収集・蓄積する ( IoT アプリ相当)
  • クラウド上に蓄積した情報を取得・分析する
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1.2. モバイルバックエンド基盤の Node-RED 対応

モバイルバックエンド基盤と外部システムのデータ連携を促進するため、モバイルバックエンド基盤(サーバ)へのアクセス手段を備える Node-RED 対応モジュール(以下、NEC BaaS ノード)を提供しています。

提供する機能(NEC BaaS ノード)は以下のとおりです。

  • NEC BaaS への認証(パスワード認証/クライアント証明書認証)に使用するノード
  • NEC BaaS に登録されたユーザ情報を取得するノード
  • NEC BaaS サーバのオブジェクトストレージからデータ取得するノード
  • NEC BaaS サーバのオブジェクトストレージへデータを保存するノード
  • NEC BaaS サーバが提供する様々な機能へのアクセス手段を JavaScript で記述できるノード
  • NEC BaaS サーバの管理下にあるクライアント端末に Push 送信するノード
  • NEC BaaS の SSE Push サーバから Push 受信するノード
  • NEC BaaS サーバに登録された API (プログラム)を実行するノード