4.3. その他の設定¶
4.3.1. メモリ使用量の設定¶
BaaS サーバは、最低限 256MB のヒープ領域を必要とします。
ヒープサイズは JVM のオプションで指定します。 以下にオプション例を示します。
-Xmx2048m -Xms1024m
JVM オプションの設定手順については、使用する AP サーバのマニュアルを参照ください。
4.3.3. MongoDB の設定¶
MongoDB の設定は、 設定ファイル で行います。 デフォルト設定は、シングルホストでlocalhost:27017 に接続、認証なしという設定となっています。
シングルホストの場合¶
シャーディング、レプリカセットいずれもなしの場合、mongo.servers プロパティに mongod サーバの URI を指定します。デフォルトは 'mongodb://localhost:27017' となっています。
シャーディング環境の場合¶
シャーディング環境の場合は、mongo.servers プロパティに mongos の URI を指定します。通常は、mongos は APサーバと同一ホストで動作させるので、 デフォルトの 'mongodb://localhost:27017' の指定のままで構いません。
レプリカセット環境(シャーディングなし)の場合¶
レプリカセット(シャーディングなし)の場合、mongo.servers プロパティに レプリカセットを構成する mongod の台数分のホスト名、ポート番号を カンマで区切って記述した URI を指定します。 例を示します。
mongodb://server1:27017,server2:27017,server3:27017
DNS SRV レコードが使用できる場合は、mongodb+srv 指定を使用できます。
mongodb+srv://server.example.com
MongoDB 認証¶
デフォルトでは MongoDB の認証は使用しない設定となっていますが、 MongoDB を分離したネットワークで運用するのでなければ、 セキュリティ上認証を使用するようにすべきです。
認証の設定手順は以下のとおりです。
まず最初に認証なしで mongod を起動します。
ついで、mongod にアクセスするための管理権限アカウントを作成します。 以下の手順で MongoDB の admin データベース上に root ロールを持つユーザを作成します。 ユーザ名とパスワードは user: pwd: で指定します。値は適宜変更してください。
$ mongo admin
> db.createUser({user: "baas", pwd: "Passw0rD", roles: [{ role:"root", db:"admin" }]});
> exit
次に、MongoDB 側の認証を有効にします。 mongod.conf ファイルに以下の記述を追加します (MongoDB の設定ファイルの詳細は Configuration File Options を参照)。 追記したら mongod を再起動してください。
security:
authorization: enabled
注釈
mongod.conf の形式が YAML 形式でない旧フォーマット(MongoDB 2.4 形式)の場合は、 'auth = true' という行を追加してください (詳細は 2.4 configuration file format を参照)。
次に、BaaS 側で MongoDB の認証の設定を行います。 mongo.username, mongo.password プロパティにそれぞれユーザ名とパスワードを 設定してください。
4.3.4. システム設定¶
いくつかの設定は、デベロッパーコンソールの「システム設定」で行ってください。 詳細は、「デベロッパーコンソール利用ガイド」⇒「システム設定」を参照してください。
4.3.5. ALPN 設定¶
APNs Push (iOS Push) を使用する際、v6.0.x 以前のバージョンでは ALPN (Application Layer Protocol Negotiation) 拡張設定が必要でしたが、 v6.2.0 より本設定は不要となりました。
v6.0.x 以前からアップグレードした場合、Tomcat 起動時の -Xbootclasspath オプションでの alpn-boot-*.jar ファイル指定は不要となりますので、削除してください。