6. 手動インストール手順

以下の手順でインストールを行います。

RabbitMQ サーバのみ、別のサーバに配置することができます。 それ以外のものはすべてCloud Functionsサーバにインストールします。

6.1. RabbitMQ サーバ

RabbitMQ サーバを稼働させるホストに RabbitMQ をインストールします。 RabbitMQ サーバのインストール方法は、SSE Push サーバ利用手順書 を参照してください。

6.2. Java 8

Oracle JDK 8 以上または OpenJDK 8 以上をインストールします。

Oracle JDK を使用する場合は Java SE Downloads より JDK をダウンロード、インストールしてください。

6.3. Docker

Docker をインストールします。

Get Started with Docker Engine for Linux の手順に従いインストールを行ってください。

注釈

Dockerレス構成でCloud Functionsを運用する場合には、Dockerのインストールは不要です。

注意

Centos/RHELの場合、devicemapperドライバ の loop-lvm モードがデフォルトに適用されますが、パフォーマンスが良くないので、商用の場合は、direct-lvmモードへの切替をお薦めします。

direct-lvm モードを切替える場合のみ、下記の手順を実行してください。 詳細な切替手順は、 Configure direct-lvm mode for production を参照してください。

  • 事前に空のディスク(10GB以上)を用意し、パーティション作成

    下記の手順では、デバイスファイル(/dev/vdc)の前提で説明しますが、構築環境にあわせて適切に置き換えてください。 また、fdisk コマンドの実行の詳細についてコマンドのヘルプへ参照ください。

    $ sudo fdisk /dev/vdc
    
    "n" で新な領域の作成 -> "p" で基本領域の指定 -> "1" でパーティション番号の指定
    "t" でパーティションのタイプ設定を選択 -> "8e" でタイプ(Linux LVM)に設定
    "w" で上記の設定内容をパーティションテーブルへ書込み
    
  • LVM2 パッケージのインストール

    $ sudo yum -y install lvm2
    
  • 物理ボリュームの作成

    $ sudo pvcreate /dev/vdc1
    
  • ボリューム・グループの作成

    $ sudo vgcreate direct-lvm /dev/vdc1
    
  • データ格納用プールの作成

    $ sudo lvcreate --wipesignatures y -n data direct-lvm -l 90%VG
    $ sudo lvcreate --wipesignatures y -n metadata direct-lvm -l 5%VG
    
  • 作成済のプールをthin poolへ変換

    $ sudo lvconvert -y --zero n -c 512K --thinpool direct-lvm/data --poolmetadata direct-lvm/metadata
    
  • lvm プロフィールを作成し、シン・プールを自動拡張の設定。記載内容は下記の通り。

    $ sudo vi /etc/lvm/profile/docker-thinpool.profile
    
    activation {
        thin_pool_autoextend_threshold=80
        thin_pool_autoextend_percent=20
    }
    
  • lvm プロフィールの適用

    $ sudo lvchange --metadataprofile docker-thinpool direct-lvm/data
    
  • stop docker サービス

    $ sudo systemctl stop docker
    
  • 既存データの削除

    $ sudo rm -rf /var/lib/docker
    
  • docker service 設定にストレージ設定のパラメータを追記。記載内容は下記の通り。

    $ sudo mkdir -p /etc/systemd/system/docker.service.d
    $ sudo vi /etc/systemd/system/docker.service.d/docker.service.conf
    
    ExecStart=/usr/bin/docker daemon -H unix:///var/run/docker.sock \
          --storage-driver=devicemapper --storage-opt dm.thinpooldev=/dev/mapper/direct--lvm-data
    
  • 設定変更の適用と再起動

    $ sudo systemctl daemon-reload
    $ sudo systemctl start docker
    

6.4. サーバマネージャ / Node/Javaロジックサーバ

サーバマネージャと Node/Javaロジックサーバをインストールします。

6.4.1. インストール

添付されている install.sh インストーラを使用してインストールを行ってください。

$ sudo ./install.sh

ディレクトリ・ファイルが以下のレイアウトで作成されます。

+- /
  +- etc/
  | +- baas/
  |   +- cloudfn-server-manager-config.yaml
  |   +- cloudfn-server-manager-logback.properties
  +- var/
  |   +- log/
  |   |  +- cloudfn/
  |   +- cloudfn/
  |      +- usercode/
  +- opt/
    +- cloudfn/
      +- bin/
      |  +- cloudfn-server-manager.jar
      +- etc-samples/
      |  +- cloudfn-server-manager-config.yaml
      |  +- cloudfn-server-manager-logback.properties
      +- init/
      |  +- rhel6/
      |  |  +- cloudfn-server-manager.init.sh
      |  +- rhel7/
      |     +- cloudfn-server-manager.service
      +- node-server/
      |  +- packages/
      +- java-server/
         +- cloudfn-java-server.jar

また、cloudfn ユーザが作成され、docker グループに追加されます。

注意

/etc/baas ディレクトリ内の設定ファイルは、既存のファイルが存在する場合は上書きされません。 バージョンアップ時は、適宜 /opt/cloudfn/etc-samples にあるサンプルを参照して 手動で更新を行ってください。

6.4.2. サーバマネージャ設定ファイルの編集

サーバマネージャの設定ファイルを修正します。

/etc/baas/cloudfn-server-manager-config.yaml をエディタで編集し、設定を行ってください。 設定手順は 設定 を参照してください。

6.4.3. 起動スクリプト設定・サービス起動

ついで起動スクリプトをインストールし、サービスを起動します。

RHEL6 / CentOS6 の場合は以下手順で init スクリプトのインストールと起動を行ってください。

$ sudo cp /opt/cloudfn/init/rhel6/cloudfn-server-manager.init.sh /etc/init.d/cloudfn-server-manager
$ sudo chmod 755 /etc/init.d/cloudfn-server-manager
$ sudo chkconfig --add cloudfn-server-manager
$ sudo chkconfig cloudfn-server-manager on
$ sudo service cloudfn-server-manager start

RHEL7 / CentOS7 の場合は、以下手順で systemd の Unit ファイルのインストールとサービスの起動を行ってください。

$ sudo cp /opt/cloudfn/init/rhel7/cloudfn-server-manager.service /usr/lib/systemd/system
$ sudo systemctl enable cloudfn-server-manager
$ sudo systemctl start cloudfn-server-manager

6.5. Docker コンテナの作成

以下の手順で Docker コンテナを作成します。

注釈

Dockerレス構成でCloud Functionsを運用する場合には、コンテナの作成は不要です。

# Dockerファイルを /tmp 以下に展開する
$ tar xvzf cloudfn-docker-$(version).tar.gz -C /tmp

# Node.js を使用する場合
$ cd /tmp/node
$ sudo docker build -t nebula/node-logic-server .

# Java を使用する場合
$ cd /tmp/java
$ sudo docker build -t nebula/java-logic-server .

上記 docker build で指定する repository/tag 名は、 後述する設定ファイルに指定する値(spec.*.repoTag)に合わせる必要があります。

6.6. Fluentd

Fluentd をインストールします。

インストール手順については、サーバ利用手順書の fluentdを利用したロギング を参照してください。

6.7. Node.js

Dockerレス構成で、Cloud Functionsを運用する場合には、Node.jsをインストールしてPATHを通す必要があります。

Node.jsサイト を参照して、インストールしてください。

注釈

Dockerを利用してCloud Functionsを運用する場合には、Node.jsのインストールは不要です。

6.7.1. ファイヤウォール設定

Docker コンテナ内から fluend に対して TCP で接続しますので、 ファイヤウォールで制限を掛けている場合は fluentd に対する In 方向のルールを 追加する必要があります。

RHEL7 の場合の設定例を示します。 ここでは public zone について 24224/tcp を開放しています。

$ sudo firewall-cmd --add-port=24224/tcp --zone=public --permanent
$ sudo firewall-cmd --reload

6.8. サーバ稼働確認

サーバが正常に稼働しているかを Serverspec を使用して検証します。

注釈

本手順は必須ではありませんが、実施することをおすすめします。

サーバ状態確認用の Serverspec を別途提供しています。 サーバ上に展開し実行してください。実行手順については付属の README を参照ください。